●発注先
舞鶴市役所
●業務規模
L=130m
W=2.0m
●業務目的
今まで多くの都市下水路では、逆台形の単純な断面形で整備してきた。このため河床は平坦化し、水深の浅い平瀬化した単調な川になってしまった。この様な川は、生物にとって住みにくい環境であり、人々にとっても単調でつまらない景観となる。さらに近年、身近な周辺環境への関心が高まり、昔ながらの自然環境を再生したいと言う声も大変多く聞かれるようになり、この様な背景を踏まえ、水や水辺の生き物と親しみやすい、魅力ある水辺の再生を図り、地域環境をリードするような都市下水路の環境整備を目的とする。
●業務概要
従来通り流域面積より疎通断面を検討し、計画断面を決定するだけでなく、計画区域の上流・下流において、科学的な水質調査(BOD、CODなど)と水生生物調査を行った。さらに、水位、流速、河床素材、植生、流入水量、ゴミの分布など多角的な調査を行い、河川環境の回復を基本テーマとし検討した。(川の生き物が生活しやすい環境創出のため、自然素材をできる限り使用し、魚だまりや日陰を作り、水の流れに変化を付けた)また、河川断面、護岸素材、河床素材、植栽、防護策など、検討段階よりCG(合成写真)を用いた協議を行い、スムーズな相互理解を図った。また、実際にCG(合成写真)を用い、わかりやすい説明会の実施補助を行い、地域住民の方々の意見を反映した環境整備計画とした。 |